先月に行った浜大津での縦位置のお写んぽ風景写真
滋賀県の浜大津近辺には時々行きたくなって写真を撮りに行くことがある。
この日の撮影は縦位置で風景を撮ろうと決めていた。
横位置での撮影は単純に外に広がって行くイメージだけども、縦位置は内に広がって行くようなイメージである。
横位置で撮影するより望遠効果もあって締まりのある風景写真が撮れるので、自分は縦位置の風景写真は好きだ。
この日に撮影したカメラはキヤノンのixy digital50 で400万画素のコンパクトデジタルカメラだ。
今どき400万画素のコンデジだけども、最近のコンデジに比べて色乗りも良いし、ixy digital50の空の色の出方がなんとも良くて気に入ってしまった。
確か2005年あたりに発売されたデジタルカメラで2022年の今の時代から見ると立派なオールドデジカメである。
jpegでしか撮影できないカメラだけども、あとあとレタッチしていて気が付いたのだけども400万画素とはいえシャープに写るし、シャープネスを上げればそれなりに解像感の高い写真に仕上がるので驚いた。
画素数ってなんなんでしょうね。
画素数の低いカメラでサクサク撮影したほうが、あとあとのストレスを感じずに済むわけで、今の時代でも自分的には十分通用する画質だと思ってる。
この日はjrの大津で下車。
そこからてくてく歩いて琵琶湖に向かった。
古い民家が点在する中に、マンションなどもたくさん建設されていて、そのコントラストが興味深かった。
縦位置で撮影してたら、地上にあるものすべてが地面から生えてるような錯覚に陥ってしまう。
歩く人も地面から生えてるみたいだし、全てが木々のように見えてくる。
建物とて木々のように見えてくるから不思議だ。
そういう目線で物事が見えてきた時に、不思議と全てのものもが等しく同じ価値に見えてくるもので、自分はそういう時は「写真の目になってきてる」って感じる。
「写真の目」になれる時って調子の良い時で、調子が悪い時はすべてのものがバラバラに分離してるように感じるし、自分の内と外の世界との調和がとれてないように感じる。
この日はとても天気の良い日で、青い空の下で写真を撮ってるととても気持ちが良かった。琵琶湖から吹き込む空気も新鮮だった。
窓に映った青い空と白い雲という何でもない光景が美しく感じるし、素直にそいいう光景に向かってシャッターを切れることに幸せを感じる。
街のなんでもない断片、断片がなんでもあるように感じるし、意味のない写真に意味を見いだせるような気になってくる。
青い空も、紅葉の葉っぱも「防犯パトロール実施中」の文字も等しく同じ価値であって、適切にフレームの中でまとめることで、ますます一体になるように思う。
建物が織りなす風景が二重にも三重にも重なりあい奥行きを作り出す。コンパクトデジカメでは奥行きが写り込まないかもしれないけども、人間が写真を見る時は自分の過去の記憶とすり合わせながら写真を見るもので、奥行き感は想像が作り出してくれる。 街歩きで楽しいのは、へんてこな光景に出くわすこと。
浜大津近辺ではこういうタイプの電柱を多く見かけた。
大阪でもたまにこのような傾いた電柱を見ることができるけども、ここまで背の高い電柱が傾いてる光景を見ることはない。
このあたりの特有の風景っていうのか。
商店街でふと脇をみると猫よけのペットボトル。
やっぱり地面から生えてる。
自分的には高層マンションとなんら変わらないものだ。
三条京阪から浜大津にかけて走ってる京阪電車。
三条からは浜大津まで楽しい風景を見せてくれる電車。
浜大津の手前の駅から路面電車に変わる。
階段の鉄柵の赤とゴミ置き場のカラスや猫よけの黄色いネットのコントラスが良い。
この光景が気になってしまって撮らずにはいれなかった。
浜大津を出た京阪電車。
坂本方面に走って行った。
浜大津から石山寺に向かうのに電車に乗った。
駅のホームから線路を隔てた向こう側に三井寺の広告があった。
そこに写る二人の女性を複写した。
なんの変哲もないローカルな広告だけど、宝物を見つけた気持ちになった。
石山寺に着いてたら駅に京阪電車の広告。
何代目かのおけいはんのお姉さんを複写した。
京阪電車のおけいはんの広告は大好きだ。
石山寺に向かう途中に琵琶湖沿いに生えてる紅く染まった木を見つけた。
空の青と白い雲とのコントラストが良くて、思わず撮った写真。
地面に落ちてる石ころのような写真だけども、自分はこういう写真が撮りたいのだ。
石山寺の入り口の門で撮った写真。
熱心に木造を眺めてるお姉さんの後ろ姿。
木々のレイヤー。
ガーリーズフォトのような写真。
ポツンと雲があると撮りたくなる。
石山寺の庭園の紅葉はきれいでしたね。
紅葉とか桜って青空をバックに撮らないと眠たい写真になるので、この日は天気が良くてよかった。
キヤノンの古いccd機のixyだけど色の階調や質感も立派に描写してくれるので、驚いた次第このカメラが発売された2005年あたりって自分はまだフィルムで撮影していたけども、この時代にこのクオリティの画像を吐き出すカメラを作ってたキヤノンってすごいと思う。
普段はこういう写真を撮らないのだけども、青い空と白い雲、そして赤く染まった紅葉に気分が舞上がったせいか、ガーリーズフォトをやってしまった。
石山寺でちょうど自分を抜き去った男女がいて、自分はカップルかと思って後ろからシャッターを切ったのだけども、母親と息子だった。
石山寺の琵琶湖沿い(瀬田川沿い)にある住宅。
琵琶湖沿い(瀬田川沿い)の施設。
なんのためにある棒かわからないけども、4本の棒と向こう側にあるマンション。
京阪とjrの駅がある石山近辺の廃れたスナックが集まる地域。
歓楽街とまで大きな地域でなくて場末感が漂う場所。
電柱とクレーン。
琵琶湖沿いはマンションがやたらと多く、多分このクレーンもマンション建設のためのクレーン。
京阪の石山駅のホームからの眺め。
こういうの好きだ。
琵琶湖沿いに敷かれた石。テトラポットみたいな役割を担ってるのかデザイン的なものなのか。
滋賀県立琵琶湖文化館の近くの風景。ボートに乗るための橋だったのだけども、年々朽ちてきてこのような状態になってしまってた。
琵琶湖で有名な遊覧船のミシガン。
夕暮れになると船のイルミネーションが灯されてキレイだった。
浜大津にある琵琶湖沿いに立つマンション。
けっこうお高いんだろうな。
ここにもマンションの建設。
少子化が進んで人が少なくなってきてるのに、どんどんマンションが建てられる不思議。
日が暮れてしまって、ピントがあわなくなって撮れてしまった写真。
結果オーライでいいボケ味で撮れた。
そしてこちらは手ブレ。古いデジカメなのでisoが400までしかない。
やっぱり夜はブレてしまう。
でも明るく写ってたのでトイデジでないことを確認した。
そして浜大津で最後の方に撮ったこのカットも手ブレ。
しかし、最近のデジカメって手ぶれ補正が強力でブレにくい仕様になってることもあり、手ぶれ補正のない2005年くらいのixyのナチュラルな手ブレが妙に新鮮。
フィルムライクに撮影するんだったら手ぶれ補正を切って撮るのもありかなって思った。
2022 11.27 に撮影した写真郡だけども、一枚一枚写真を見ながら今日は文章を書いて見た。
撮影してた日のことを思い出しながら書いてると、あたかも過去と現実がリアルに重なりあってしまって変な感覚になる。
自分で撮影した写真だからこういう感覚になるんだろうな。
今日は「竹村稔のお写んぽ風景写真論」の最初のため、張り切ってたくさの写真をアップし一枚一枚写真を見ながら文書を書いたけども、次回からもう少し写真の量を減らすか、分けて投稿するか考えます。
自分が撮った写真を見て何かしら文章に置き換える行為っていうのも大切かな、って今さらながら痛感したしだいです。
それとこのサイトにカメラのレビュー記事も書こうかと思ったけども、それはやめにした。
写真と自分の言葉だけの私的なブログにしようと思う。
カメラレビュ-はいつか別のサイトを立ち上げて書いていくことにします。
ちょうどカメラが増えて来たので。
今日はこのへんで。
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